かけ流しで育つ「見えない学習」の仕組み
毎日かけ流しをしていると、
「本当に効果があるのかな?」
と不安になることがありますよね。
私も同じでした。
毎日聞かせているのに、子どもは英語を話さない。目に見える変化もない。
「このまま続けて意味があるのかな……」
そんなふうに思ったことが何度もあります。
でも、おうち英語について学ぶうちに気づいたのは、英語の力は、最初は目に見えない形で育つということでした。
だからこそ、結果が見えない時期でも、焦らなくて大丈夫です。
見える学習と見えない学習
お子さんが毎日かけ流しを「聞いているだけ」に見えるその時間に、実は脳の中では驚くほどの学習が起きています。
私も最初は理解できていなかったので、その仕組みを知った時、本当にホッとしました。
脳の学習には、大きく分けて2つのやり方があるんです。
1つは『意識的な学習』。これは親が見える学習です。「この単語はこういう意味だよ」と教えられて、意識的に覚えるやり方ですね。学校のテスト勉強をイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
もう1つが『無意識の学習』。これが、かけ流しで起きている学習なんです。親が見えない場所で、子どもの脳が自然に『知らず知らずに』習得するやり方です。
実は、言葉を習得する時に最も大切な学習は、この『無意識の学習』なんですよ。
お子さんが日本語を話せるようになったのを思い出してください。誰かに「は」という助詞の使い方を丁寧に教えてもらったからではなく、毎日毎日聞き続けることで、自然と身につけたんですよね。
かけ流しで起きているのも、全く同じ仕組みなんです。親には見えていないだけで、脳の中では大切な変化が起きているんですよ。
脳の中で何が起きているのか
脳科学的には、かけ流しをしている子どもの脳では、『3つの見えない変化』が同時に起きています。
1つ目は『音をしっかり聞き分ける力』が育っているということです。これは「正確に音を聞き分ける力」のことです。
日本語を話す私たちの耳には、英語の「R」と「L」の音の違いがなかなか聞き分けられませんよね。どちらも「ラ行」に聞こえてしまいます。でも、英語圏の子どもたちの耳には、この2つの音は全く違う音なんです。
理由は、小さい頃から『毎日』この違う音を聞き続けているからです。かけ流しをしている子どもの脳も、同じプロセスを経験しています。毎日、ネイティブの音声を聞き続けることで、脳の『聴覚野』がネイティブ特有の音の違いを認識するように、少しずつ変わっていくんですよ。
2つ目は『短期的な記憶が長期的な記憶に変わっている』ということです。最初に聞いた英語は『短期的な記憶』として脳に保存されます。「あ、この単語、聞いたことがある」という一時的な認識ですね。
ですが、毎日毎日、同じ音を聞き続けることで、その記憶は『長期的な記憶』へと変わっていくんです。これは脳の『海馬』という領域が関わる、複雑なプロセスなんですよ。
3つ目は『ネイティブ特有の音のパターンが、脳に刻まれている』ということです。これらの変化は全て、親には『見えません』。だから親は「効果がない」と感じてしまうんですよね。でも、脳科学は証明しています。『見えない学習』が、確実に起きているということを。
不安が生まれる理由
あなたの焦りや不安は、『見えない学習』を知らないことから生まれているんです。その『見えない学習』の仕組みを、今、理解することができました。だからこそ、今日から、親として『焦らない心』を持つことができるようになるんですよ。
『見えない学習の仕組み』を理解するだけで、あなたの不安は随分軽くなると思います。
毎日のかけ流しを続けてください。それが、親として、お子さんにしてあげられる、最高の投資です。
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