子どもが英語を嫌がる・続かないときの教材の選び直し方


「前は楽しんでいたのに、最近は英語を嫌がる」

「教材を出すと嫌な顔をするようになった」

「親のほうも、毎日続けるのがしんどくなってきた」

おうち英語を続けていると、そんな時期が来ることがあります。

まず知っておきたいのは、子どもが英語を嫌がるからといって、英語に向いていないとは限らないということです。

教材の難しさが合わなくなったのかもしれません。

同じ教材に飽きただけかもしれません。

入園・入学など生活の変化で、今は英語まで気持ちが向かないこともあります。

そんなときは、無理に今までと同じペースを続けようとせず、何が負担になっているのかを一度整理してみることが大切です。

この記事では、

  • 子どもが英語を嫌がる理由
  • 取り組みを減らす方法
  • 教材を選び直すときの考え方
  • 再開するときのヒント

をまとめます。

英語教材比較シリーズの最終回です。


1. なぜ嫌がる? まず4つの原因を考えてみる

子どもが英語を嫌がる理由は、一つとは限りません。

よくあるケースを4つに整理すると、次のようになります。

原因よく見られる様子考えられる対応
① レベル・年齢が合わなくなった「わからない」「簡単すぎる」「赤ちゃんっぽい」と言う難易度や素材を見直す。年齢別の選び方は0歳〜年長の英語教材はいつから何を選ぶ? 年齢別ガイド・小学生からのおうち英語は遅い? 学年別・教材の選び方ガイドを参考に
② やらされている感じが強い英語の時間を嫌がる、教材を見るだけで避ける一度メニューを減らし、強く促すことをやめてみる
③ 教材そのものに飽きた特定の教材だけ嫌がるが、ほかの英語動画や歌は楽しむ英語全体ではなく、素材だけ替えてみる
④ 生活そのものが忙しい入園・入学・習い事・きょうだいの誕生などと時期が重なる英語の量を減らし、生活が落ち着くまで無理をしない

「英語を嫌がる」とひとまとめにしてしまうと、

「この教材が悪かったのかな」

「もっと頑張らせたほうがいいのかな」

と迷いやすくなります。

でも、原因によって対応は変わります。

特に、教材だけを嫌がっているのか、英語そのものを避けているのかは分けて考えてみるとよいでしょう。


2. 嫌がるときは「止める・減らす・選び直す」

子どもが明らかに嫌がっているときは、今まで通り続けることだけが選択肢ではありません。

一度立ち止まり、取り組み方を小さくする方法があります。

まず、嫌がっている取り組みを休んでみる

映像、ワーク、オンラインレッスンなど、本人が強く嫌がっているものがあれば、一度休んでも構いません。

「せっかく買ったから」

「ここまで続けてきたから」

と思うとやめにくいものですが、使い続けることより、毎日の生活の負担になっていないかを確認することのほうが大切です。

教材をたくさん抱えすぎたり、使わなくなった教材に気持ちが縛られたりするケースについては、「英語教材選びの失敗パターン7つ——買う前・買った後のチェックリスト」でも整理しています。

また、DWEなど高額教材を購入したあとに「使わなければもったいない」と感じる場合は、「DWEで後悔しないために——契約する前に読んでほしい話」の考え方も参考になります。

残せるものだけ残す

すべてを完全にゼロにする必要もありません。

たとえば、

  • 子どもが嫌がらない英語の歌
  • 車で流している音声
  • 好きな英語動画
  • 寝る前の絵本

など、本人が特に負担を感じていないものだけ残す方法があります。

かけ流しも、その一つです。

ただし、かけ流しなら必ず嫌がられないというわけではありません。

音そのものを嫌がる場合や、「英語を流されている」と感じて負担になる場合は、無理に続けなくても構いません。

かけ流しの音量や時間、素材の選び方については「>かけ流しに効果はある? 時間・音量・音源の選び方まで完全ガイド」で詳しく紹介しています。

再開するときは「好き」を入口にする

もう一度英語を取り入れるときは、以前の教材にそのまま戻る必要はありません。

恐竜が好きなら恐竜の英語動画。

歌が好きなら英語の歌。

ゲームが好きなら英語のゲーム。

絵本が好きなら英語絵本。

子どもが今興味を持っているものと英語をつなげると、再開のハードルを下げやすくなります。


3. 「子どもが嫌がる」ではなく、親が続けにくくなった場合

おうち英語が続かなくなる理由は、子ども側だけとは限りません。

親の負担が大きくなっている場合もあります。

よくあるのが、

「毎日全部やらなきゃ」

「教材を買ったから使い切らなきゃ」

「今日はできなかったから失敗」

という状態です。

でも、家庭学習は毎日同じようには進みません。

学校行事がある日も、旅行の日も、体調が悪い日もあります。

そんなときは、「最低限これだけできればOK」というラインを小さく決める方法があります。

たとえば、

  • 音源を一つ流したらOK
  • 英語の絵本を1冊だけ
  • 好きな英語動画を1本見たらOK
  • 何もしない日があっても気にしない

くらいでも構いません。

毎日の記録が負担にならない家庭なら、カレンダーに丸をつけるなど、簡単な記録を残す方法もあります。

一方で、記録そのものがプレッシャーになるなら、それも必要ありません。

高額教材を持っている場合も、全部を毎日使う必要はありません。

「今月はこの教材だけ」

「今は音声だけ」

と、使うものを絞るほうが生活に取り入れやすいこともあります。


4. 教材を選び直すなら——負担になりにくい3つの条件

教材そのものが合わなくなったと感じる場合は、次の3つを目安に選び直してみてください。

1. 1回が短い

長時間のレッスンより、

  • 5分程度の動画
  • 短い歌
  • 1冊が短い絵本
  • 数分で終わるアプリ

など、区切りやすいもののほうが試しやすくなります。

「もう少し見たい」と思えるくらいで終われるものなら、次にもつなげやすいでしょう。

2. 本人の「好き」とつながっている

教材の教育内容だけでなく、

  • キャラクター
  • 動物
  • 乗り物
  • 恐竜
  • 歌
  • スポーツ
  • ゲーム

など、本人の興味も大切です。

英語を学ばせるために好きなものを使うというより、好きなことを楽しむ中に英語があるくらいから始めてもよいでしょう。

3. 気軽に変更できる

一度教材が合わなくなった時期は、次の教材もすぐ合うとは限りません。

そのため、いきなり新しい高額教材へ乗り換えるより、

  • 市販の絵本
  • アプリ
  • 月額サービス
  • 動画配信
  • 低価格の単品教材

など、変更しやすいものから試す方法があります。

家庭用英語教材の価格帯やタイプの違いは「幼児・小学生の家庭用英語教材はどう選ぶ? 全タイプ比較と選び方ガイド」で比較しています。

すでに買い切り教材を持っている場合も、すぐに別教材へ買い替える必要はありません。

いったん休み、しばらくしてから子どもが好きだった教材だけを部分的に戻す方法もあります。


5. 「このままやめたらどうなる?」と不安になったら

「ここで休んだら、今までやってきたことが全部無駄になるのでは?」

と不安になることもあると思います。

でも、英語に触れてきた経験が、教材を休んだ瞬間にすべてなくなるわけではありません。

一方で、どのくらい間を空けると何がどの程度変わるのかは、子どもの年齢やそれまでの経験によって異なります。

そのため、

「休んだら全部消える」
「かけ流しだけしていれば必ず維持できる」

と一律に考える必要はありません。

今は負担が大きいと感じるなら、無理なく残せるものだけ残す。

それも難しければ、いったん休む。

そして、また興味が戻ったときに始める。

そのくらい柔軟に考えてもよいでしょう。

再開するときに、

「英検を目標にする?」

「会話を増やす?」

「本を読めるようにしたい?」

と迷ったら、「英検・会話・読み書き——目的別に選ぶ英語教材戦略【シリーズ総括】」で、目的ごとの教材選びを整理しています。


まとめ——シリーズを閉じるにあたって

  • 子どもが英語を嫌がるときは、年齢やレベル・押し付け感・教材への飽き・生活の変化などを一度整理してみる
  • 嫌がっている取り組みは無理に続けず、減らしたり休んだりしてもよい
  • 再開するときは、子どもの「好き」を入口にする方法がある
  • 親が続けることに疲れた場合も、毎日の最低ラインを小さくしてよい
  • 教材を選び直すときは、短く・好きにつながり・変更しやすいものから試す
  • 高額教材を持っていても、すべてを使い切る必要はない

おうち英語は、最初に決めた計画どおりにずっと進むとは限りません。

子どもの興味も変わります。

家庭の生活も変わります。

使いやすい教材も、その時々で変わります。

だから、途中で減らしたり、休んだり、別の方法を試したりすることも、特別なことではありません。

今の子どもと家庭に合う形へ、その都度選び直していく。

そんな付き合い方でも、おうち英語は続けていけます。

教材選びに迷ったら「幼児・小学生の家庭用英語教材はどう選ぶ? 全タイプ比較と選び方ガイド」へ。

目的から選び直したいときは「英検・会話・読み書き——目的別に選ぶ英語教材戦略【シリーズ総括】」へ。

「今のやり方でいいのかな」と迷ったときは、「英語教材選びの失敗パターン7つ——買う前・買った後のチェックリスト」も参考にしてください。

必要なときに、このシリーズへ戻ってきてもらえたらと思います。


よくある質問

Q

どれくらい休んでも大丈夫でしょうか。焦ります。

A

「○ヶ月以内に再開しなければならない」と一律に期限を決める必要はありません。子どもがまた英語の歌や動画、本などに興味を示したときに、少しずつ戻してみる方法があります。家庭の生活が忙しい時期なら、まずそちらを優先してもよいでしょう。

Q

下の子は乗り気なのに、上の子が嫌がります。

A

きょうだいでも興味やタイミングは違います。同じメニューを同じ量だけ取り組ませる必要はありません。家庭で英語の音楽を流すなど一緒にできることは共有しつつ、ワークやレッスンなどはそれぞれに合わせる方法があります。比較する言葉はできるだけ避けるとよいでしょう。

Q

一度英語を嫌いになってしまったら、もう無理ですか?

A

一度嫌がったからといって、その後ずっと英語を嫌いなままとは限りません。しばらく英語学習から離れ、好きな分野の映像・歌・ゲーム・本など、本人が興味を持つものから再び英語に触れる方法があります。急いで以前の学習量へ戻す必要はありません。

Q

オンライン英会話を嫌がります。やめるべき?

A

講師との相性、時間帯、レッスン時間、親の同席などが負担になっている場合もあります。条件を変えてみても嫌がるようなら、一度休むのも選択肢です。オンライン英会話を休んでいる間は、絵本や動画など、本人が楽しめる方法で英語に触れることもできます。


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