Scholastic Sight Word Readersとは?25冊・50語で学ぶサイトワーズ英語絵本完全ガイド

英語絵本を読み始めると、

「文字の音はなんとなく分かるけれど、文章になると止まっちゃう」

ということがあります。

英語には、

the
is
am
it
said

のように、文章の中に何度も出てくる単語があります。

こうした頻出語を、見たときにパッと認識できるようにしていくのがサイトワーズ(sight words)です。

ScholasticのSight Word Readersは、このサイトワーズを絵本の中で繰り返し目にするための初級リーダー。

25冊の小さな絵本を使って、50の頻出語に触れていきます。Scholastic公式でも、25冊で「最も頻繁に使われる50語」を扱うセットとして販売されています。

これ、私はかなり好きなタイプの教材です。

単語カードだけで、

「the!」

「you!」

と覚えるのではなく、

ちゃんと本の中で出会える。

そこがいいんです。


Scholastic Sight Word Readersとは?

Scholasticは、子どもの本や教育教材を長年出版しているアメリカの出版社です。

そのScholasticが、読み始めの子ども向けに作っているのがSight Word Readers

基本セットには、

  • 25冊の小さなリーダー
  • 50の高頻度サイトワーズ
  • アクティビティブック
  • 書いて学ぶためのページ

などが含まれています。Scholastic Parentsでも、Preschool〜Kindergarten頃の子どもが学校で学ぶ内容を補うものとして、このセットを紹介しています。

大きな特徴は、

サイトワーズだけを一覧で覚えるのではなく、短い文章の中で何度も読むこと。

です。


サイトワーズって何?

サイトワーズは、一言でいうと、

見たときにすぐ読めるようにしておきたい頻出語

です。

Scholasticでは、the、is、amなどのようなよく使う単語を、毎回一文字ずつ音に分解せず、見た瞬間に認識できるようにする言葉として説明しています。

たとえば、

The dog is big.

という文を読むとします。

毎回、

t-h-e……

i-s……

と全部止まりながら読むより、

the
is

のような頻出語がスッと読めると、

文章全体を読むことに頭を使いやすくなります。

Scholasticも、サイトワーズを素早く読めるようになることは、読みの流暢さや文章理解につながると説明しています。


「サイトワーズ=フォニックスで読めない単語」ではない

ここは少し注意したいところです。

サイトワーズというと、

「フォニックスでは読めない単語」

という説明を見かけることがあります。

でも、全部がそうではありません。

Scholasticも、

フォニックスのルールで読めるサイトワーズもあれば、規則通りに読みづらいものもある

と説明しています。

たとえば、

can

のように比較的音の規則通り読めるものもある。

一方、

said

のように、通常のルールだけでは読みづらいものもあります。

だから、

フォニックスかサイトワーズか、どちらか一つ

ではありません。

両方を使いながら読んでいく。

その方が自然です。


Sight Word Readersは何冊?

基本のSight Word Readersは、

25冊セット

です。

Scholastic公式では、

25冊で50の頻出語を扱う

としています。

1冊がとても薄く、文章も短め。

「英語の本を一冊読む」

と聞いて身構えるようなボリュームではありません。

むしろ、

あっという間に終わる。

これが最初の自力読みにはちょうどいいんです。


対象年齢は?

Scholasticでは、このシリーズを主にPre-K〜Grade 1向けとして扱っています。

アメリカの目安では、おおよそ幼児〜小学校低学年です。

ただし、日本のおうち英語では、

年齢だけで選ばなくて大丈夫。

5歳でもまだ英語を読んでいなければ使いやすい。

小学生でも、これから自分で英語を読み始めるなら十分使えます。

逆に幼児でも、

普段からたくさん英語絵本を見ていて、文字にも興味が出ているなら楽しめることがあります。

ORTと同じで、

年齢より「今どのくらい読めるか」

を見たほうが選びやすいです。


どんな英語が出てくる?

Sight Word Readersでは、

文章の中によく登場する短い単語を繰り返し扱います。

Scholasticの保護者向け解説では、

the
is
am
I
a
at
and
it
in

などが、初期の読み聞かせやサイトワーズ学習で繰り返し出会う語として紹介されています。

ポイントは、

同じ単語が文章の中で何度も出てくること。

「この単語、昨日も見た」

「あ、また出てきた」

という経験を積みます。

単語単体で覚えるのとは、少し違います。


Sight Word Readersのいいところは「絵本になっている」

私はここが一番好きです。

サイトワーズの学習というと、

カード。

一覧表。

ワーク。

書き取り。

になりがちです。

それも方法のひとつ。

でもSight Word Readersは、

ちゃんと一冊の本。

ページをめくる。

絵を見る。

文章を読む。

そこにサイトワーズが繰り返し出てくる。

だから、

単語を覚えるために本を読む

というより、

本を読んでいたら、何度も同じ単語に出会う

という使い方ができます。

この順番、私はおうち英語には合っていると思います。


読ませたほうがいい?

Sight Word Readersを買うと、

せっかくサイトワーズ教材なんだから、

「はい、読んでみて」

と言いたくなります。

でも、最初から全部読ませなくても大丈夫です。

まず親が読む。

一緒に見る。

よく出てくる単語があったら、

「あ、また出てきたね」

くらい。

そのうち、

知っているところだけ子どもが読む。

それで十分です。

サイトワーズだからといって、

毎回確認テストにしなくてもいい。

Scholasticも、日々の読み聞かせや日常の文字に触れる中で、サイトワーズへ自然に繰り返し出会うことを勧めています。


同じ本を何回読んでもいい?

むしろ、こういう本は繰り返し向きです。

文章が短く、

同じ表現が出てくる。

一回目は親が読む。

二回目は一緒に読む。

そのうち、

子どもが知っているところだけ言う。

何度か読んだら、

「あ、この本知ってる」

になります。

毎回新しい本へ進む必要はありません。


サイトワーズは暗記させるもの?

Scholasticの説明では、サイトワーズは「見てすぐ認識できるようにする語」とされています。

なので、最終的には覚えていくものではあります。

でも、

カードを見せて暗記させる方法だけがサイトワーズ学習ではありません。

Scholastic自身も、

  • 本を読む
  • 繰り返し目にする
  • ゲーム
  • 文字を作る
  • 書く

など、いろいろな方法を紹介しています。

おうち英語なら、

まずは本の中で何度も出会うくらいから始めてもいいと思います。


フォニックスとサイトワーズ、どっちが先?

結論としては、

どちらかだけを終えてから次へ進む必要はありません。

Scholasticの記事でも、

フォニックスで音を出せる単語と、

一まとまりで認識したほうが読みやすい語を分けて考えています。

実際に英語を読むときは、

フォニックスで読む単語
+すぐ分かるサイトワーズ

を同時に使います。

だから、

「まずフォニックスを完璧にしてからSight Word Readers」

と考えなくても大丈夫です。


フォニックスを知らなくても使える?

はい。

Sight Word Readersは、フォニックス専用教材ではありません。

英語の音を聞いてきた子が、

「この文字のかたまり、何度も見るな」

と気づく入り口にもできます。

ただ、

自分で初めて見る単語まで読めるようになっていくには、フォニックスなど文字と音の関係を理解する力も役立ちます。

つまり、

Sight Word Readersだけですべての英単語が読めるようになる

という教材ではありません。

ここは大事です。


Sight Word ReadersとORTの違い

これはかなり性格が違います。

ORT

→ レベル別にストーリーを楽しみながら読む大きなリーディングシリーズ。

Scholastic Sight Word Readers

→ 初期の頻出語50語に重点を置いた、小さな25冊のセット。

ORTは、

「次のお話が読みたい」

が強い。

Sight Word Readersは、

「知っている単語が増えてきた」

を作りやすい。

だから、どちらか一つにする必要もありません。

ORTを楽しみながら、Sight Word Readersを初期の自力読み用に入れる。

という使い方もできます。


アイキャンリードとの違い

パルキッズのアイキャンリードとも、かなり違います。

アイキャンリード

かけ流し+オンラインレッスン+96冊の絵本を使って、音から文字へつなげる教材。

Sight Word Readers

紙の小さな絵本を使って、頻出サイトワーズを何度も読むシリーズ。

です。

アイキャンリードでは、

まず音が入っている

ことを大切にします。

Sight Word Readersでは、

実際の文字を見て、頻出語に何度も出会う

ことが前面に出ています。

この違いが、まさに今後作る

暗唱・フォニックス・サイトワーズ

3方向の比較で使えます。


Sight Word Readersは「サイトワーズ代表」にしていい?

Scholastic公式が商品名そのものを

Sight Word Readers

としていて、

目的も明確です。

25冊を通して50の高頻度語に触れる。


Nonfiction Sight Word Readersというシリーズもある

Scholasticには、さらに

Nonfiction Sight Word Readers

があります。

こちらは実際の世界をテーマにした写真・ノンフィクション系のリーダーです。

たとえばLevel Bは25冊で、それぞれ特定のサイトワーズに焦点を当てています。Scholastic公式では、number、no、way、could、peopleなどを例に挙げています。

そしてNonfiction Sight Word Readersには、Level A、B、Cなどがあります。現在の公式ストアではPre-K〜Grade 1向けとして販売されています。

これ、かなりいいんですよね。

物語絵本だけじゃなく、

動物
自然
生活
身の回りの世界

のようなテーマで読みたい子にも使えます。


Sight Word ReadersとNonfiction Sight Word Readersの違い

ざっくり分けると、

Sight Word Readers

→ サイトワーズを初めて絵本の中で経験する入り口。

Nonfiction Sight Word Readers

→ サイトワーズを使いながら、実際の世界について読む。

という感じです。

最初の25冊を楽しんだら、

「もっと読みたい」

となったときにNonfictionへ広げることができます。

これもScholasticの強いところ。

その先がちゃんとある。


さらに先にはSight Word Storiesもある

Scholasticでは、サイトワーズを使った別シリーズとしてSight Word Storiesも展開しています。

現在公式ストアでは、Level Bについて「次の25のサイトワーズ」を扱うセットとして案内されています。

つまりScholasticは、

サイトワーズを一回覚えて終わりではなく、

本を読みながら少しずつ語を増やす

シリーズを複数用意しています。

将来的には、

Scholasticのサイトワーズ教材まとめ

だけでも一本作れそうです。


サイトワーズは何語覚えればいい?

ここは数字を追いかけなくていいと思います。

Sight Word Readersでは、まず50語。

でも、

「50語覚えた!」

が最終目的ではありません。

50語が分かることで、

文章の中で知っている部分が増える。

それが大切です。

知らない単語ばかりの英文を見ると、

全部が壁に見えます。

でも、

theは分かる。

Iは分かる。

youも分かる。

isも分かる。

となると、

残りの知らないところへ頭を使えるようになります。


子どもが単語を覚えているか確認したほうがいい?

私は、毎回しなくていいと思います。

本を読んでいて、

「あ、これ知ってる」

となれば十分。

今日は言わなかった。

昨日は読んだ。

そんなこともあります。

サイトワーズは、見た瞬間に分かることを目指しますが、

親が毎日その到達度を採点する必要はありません。

本の中で何度も出会えること。

それを続けるほうが、おうち英語では使いやすいと思います。


書かせたほうがいい?

Sight Word Readersには、書いて学ぶための補助教材もあります。Scholastic Parentsも、50の高頻度語を学ぶためにミニアクティビティブックやwrite-and-learnページが含まれることを紹介しています。

ただし、

読むために買ったなら、まず読むだけでもいい。

書くことが好きな子なら使う。

まだ書きたくないなら使わない。

本を読むことまで、

ワークの宿題にしなくても大丈夫です。


日本のおうち英語なら、どう使う?

私ならシンプルに使います。

① 親が読む

まず一緒に一冊。

② 何度か同じ本を読む

新しい本ばかり増やさない。

③ 子どもが知っているところだけ読んだら、そのまま

全部読ませない。

④ サイトワーズをテストしない

「あ、またtheだ」くらいでも十分。

⑤ ORTなどほかの絵本も普通に読む

Sight Word Readersだけにしない。

このくらいです。

「今日はサイトワーズ10語!」

なんてやらなくても、本は本です。


読み聞かせ用?自力読み用?

両方に使えますが、

特に相性がいいのは自力読みへの入口です。

文章が短い。

繰り返しがある。

知っているサイトワーズが増える。

そのため、

親に全部読んでもらっていた子が、

「あ、ここなら自分で読める」

と入りやすいです。


「読めた!」を増やすための本ではなくていい

こういう薄いリーダーを見ると、

1冊読めた。

2冊読めた。

25冊制覇!

と進めたくなります。

でも、

一冊を10回読んでもいいんです。

好きじゃない本は飛ばしてもいい。

子どもが読む気分じゃなければ親が読んでもいい。

25冊終えることより、

英語の文字を見ることが嫌じゃない。

そのほうが、この先ずっと大事です。


Scholastic Sight Word Readersがおすすめなのはこんな家庭

たとえば、

  • 英語の文字に興味が出てきた
  • 短い本から自分で読み始めたい
  • フォニックスだけでは文章が止まりやすい
  • サイトワーズを絵本の中で経験したい
  • 長い英語絵本はまだ負担
  • 薄い初級リーダーをたくさん使いたい
  • ORTとは違うタイプの初級絵本も入れたい

という家庭には、使いやすいシリーズです。

逆に、

まだ英語の音そのものをほとんど聞いていない。

長いストーリーを楽しむほうが好き。

という場合は、別の絵本から入る方法もあります。


価格は?

2026年8月19日現在、Scholastic米国公式ストアでは、Sight Word Readersの25冊セットは17.99ドルで掲載されています。

ただし、日本から購入する場合は、

  • 販売店
  • 輸入価格
  • 為替
  • 送料
  • 在庫

によってかなり変わります。

なので、おうち英語ナビの記事では、

「公式価格は参考程度。日本での実売価格は購入時に確認」

としておくのが安全です。

価格は追いかけると、記事管理の仕事がまた一つ増えますからね(笑)。


購入するときに確認したいこと

Scholasticには似た名前のシリーズがかなりあります。

Sight Word Readers

Nonfiction Sight Word Readers

Sight Word Stories

などです。

さらにParent Pack、Single-Copy Set、Classroom Box Setなど、セット内容も違います。

ですから購入するときは、

何冊入りか
どのシリーズか
家庭向け1セットなのか
教室用複数セットなのか

を確認してください。

教室用を間違えて買うと、同じ本がいっぱい届きます(笑)。


ORT・パルキッズ・Scholasticで「読む入口」がかなり見えてきます

ここまで3種類を見ると、違いがかなり分かります。

教材読む入口
パルキッズ アイキャンリード音・絵本・繰り返し・暗唱
ORTレベル別読書+フォニックス要素
Scholastic Sight Word Readersサイトワーズ

もちろん、実際には完全に分かれているわけではありません。

ORTの中にも頻出語は出てくる。

アイキャンリードにもサイトワーズやフォニックスの要素がある。

Scholasticでもフォニックスで読める単語は出てくる。

でも、

どこを強く使って「読む」へ入るかが違う。

ここを整理すると、

「うちの子にはどんな入り方が合いそう?」

が分かりやすくなります。


まとめ|Sight Word Readersは「知っている単語」を文章の中に増やす25冊

Scholastic Sight Word Readersは、

25冊の小さな絵本で、50の高頻度サイトワーズに触れる初級リーダーです。

単語カードだけで覚えるのではなく、

本を読む。

また同じ言葉に出会う。

別の本でも出会う。

「あ、これ知ってる」

が少しずつ増える。

そうすると、

英文全部が知らないものではなくなっていきます。

フォニックス。

サイトワーズ。

読み聞かせ。

どれか一つだけが正解ではありません。

子どもによって、

入りやすい道は違います。

Sight Word Readersは、

その中の「よく出る単語から読む世界へ入る道」です。

全部覚えたか。

50語言えるか。

25冊読めたか。

そこを毎回確認しなくても大丈夫。

今日、一冊開いた。

昨日見た言葉にまた会った。

それくらいから始めれば十分です。