英語の単語が少し読める。
短い絵本も読める。
その次に気になるのが、
「読解力って、どうやって育つんだろう?」
ということです。
難しい本を読ませる?
たくさん読ませる?
分からない単語を全部調べる?
読んだあとに内容を質問する?
いろいろ気になります。
でも、
「文字が読める」
から、
「お話を楽しんで読める」
までには、いくつもの途中があります。
このページでは、
短い英語絵本
↓
初級リーダー
↓
少し長い物語
↓
多読
↓
児童書・英文学
へ、どんなふうにつながっていくのかを見ていきます。
「読める」には、いろいろな段階があります
文字を見て音を出せる。
単語の意味が分かる。
一文の意味が分かる。
前後の文章がつながる。
登場人物の気持ちが分かる。
続きを予想する。
お話全体を楽しむ。
全部、
読む
です。
最初から全部できる必要はありません。
最初は、文字を読むだけでも大仕事
英語を読み始めた頃は、
文字を音にするだけでも頭を使います。
知らない単語を読む。
知っている単語を思い出す。
一文を最後まで読む。
それだけで精いっぱいのこともあります。
だから、
「読めたのに内容をよく覚えていない」
ことがあっても、それだけで心配しなくて大丈夫です。
まず文字を読む。
少しずつ慣れる。
その先に、内容へ使える余裕が生まれていきます。
読む入り口はいくつあってもいい
繰り返し聞いた文章から読む。
フォニックスを使う。
サイトワーズを見てすぐ読む。
どれか一つではなく、実際の読書ではいろいろな力を使います。
この部分はこちらでまとめています。
子どもが英語を読めるようになるには?暗唱・フォニックス・サイトワーズ完全ガイド
まずは短い本から
自力読みを始めたら、最初は短い本で十分です。
Scholastic Sight Word Readers
一冊が短く、頻出語に繰り返し触れられます。
Scholastic Sight Word Readersとは?25冊・50語で学ぶサイトワーズ英語絵本完全ガイド
Biscuit
親子読みから自力読みへ進む途中に使いやすいI Can Read!シリーズです。
Biscuit英語絵本とは?I Can Readのレベル・サイトワーズ・フォニックスまで完全ガイド
Oxford Reading Tree
非常に短い本から段階的に文章量を増やせます。
Oxford Reading Tree(ORT)とは|読みの一歩目から刻んである定番シリーズ
Step into Reading
Step別に選びながら、好きなテーマやキャラクターから読書へ入れます。
Step into Readingとは?Step 1〜5のレベル・年齢・フォニックス・おすすめの選び方完全ガイド
簡単な本は、すぐ卒業しなくていい
一冊読めた。
すると、
「次のレベルへ行こう」
と思います。
でも、簡単な本をスラスラ読む時間も大切です。
読むことに使う力が少なくなれば、
その分、
内容を楽しむ余裕
が増えます。
簡単な本を何度読んでもいい。
前に読んだレベルへ戻ってもいい。
読書は、上へ上へ進むだけのものではありません。
同じくらいの難しさの本を何冊も読む
ORTなら同じくらいのLevel。
Read with Oxfordなら同じくらいのStage。
Step into Readingなら同じくらいのStep。
似た難しさの本を何冊も読むと、
よく出る言葉。
似た表現。
文章の形。
に何度も出会います。
その積み重ねで、
一文ずつ必死に読む状態から、
少しずつ自然に読める状態へ近づいていきます。
Read with Oxfordとは?Stage 1〜6のレベル・年齢・フォニックス・ORTとの違いまで完全ガイド
少し「本らしい本」へ
短い本を読むことに慣れてきたら、
もう少しストーリーのある本へ。
Scholastic Acorn
Acornは、beginning reader向けのシリーズです。
フルカラーのイラストがあり、
まだ絵に助けてもらえる。
でも、短い絵本より「一冊の本を読む」感覚が強くなります。
Scholastic Acornとは?対象年齢・レベル・おすすめシリーズ・Branchesとの違いまで完全ガイド
「読めた」から「お話がおもしろい」へ
この変化の橋として使いやすいのが、
Frog and Toadです。
一冊に5つの短いお話。
文章量は少し増えます。
でも、イラストもある。
会話も多い。
そして、
FrogとToadの性格。
気持ち。
やりとり。
オチ。
そこまで分かると、お話そのものがおもしろくなります。
「この単語を読めた」から「Toad、またやってる(笑)」へ。
これはもう、文字を音にしているだけではありません。
お話を読んでいます。
Frog and Toadとは?英語絵本4冊の順番・レベル・年齢・読みやすさ完全ガイド
読解力は「問題に正解する力」だけではありません
読解力というと、
文章を読んで、
設問に答える。
を思い浮かべるかもしれません。
でも、本を読むときにはもっといろいろあります。
「この人、困ってるな」
「次はこうなるかな」
「この前の話とつながってる」
「この終わり方、おもしろい」
そんなことも全部、内容を理解しているからできることです。
だから、本を読み終わるたびに、
「誰が出てきた?」
「何をした?」
「どう思った?」
と確認しなくても大丈夫です。
多読は何冊から?
多読というと、
100冊。
500冊。
○万語。
そんな数字も目に入ります。
でも家庭では、
冊数を達成することを目標にしなくてもいい
と思います。
好きな本なら何度読んでもいい。
同じシリーズばかりでもいい。
今日は一冊でもいい。
しばらく英語の本を読まない時期があってもいい。
大事なのは、
英語の本が生活のどこかにあること。
です。
「読ませる多読」にしなくていい
たくさん本を用意すると、
つい、
「今日は3冊」
「今月は30冊」
と数えたくなります。
でも、本棚が親のノルマ表になったら、ちょっともったいない(笑)。
たくさん読ませるより、
読みたくなったときに本がある。
そのくらいの環境のほうが続きやすいと思います。
自力読みと読み聞かせは、交代しなくていい
自分で読めるようになったら、
「もう読み聞かせ卒業」
ではありません。
自分で読む本。
親に読んでもらう本。
一緒に読む本。
全部あっていい。
自分ではまだ読めない少し長いお話を聞くことも、読書の世界を広げます。
パルキッズの絵本から読む力へ
音から文字へ進むタイプなら、
アイキャンリード。
そしてアイラブリーディング。
という流れもあります。
パルキッズ アイキャンリードとは?96冊の使い方・暗唱・フォニックスまで完全ガイド
パルキッズ アイラブリーディングとは?96冊のレベル・使い方・読解力まで完全ガイド
短い絵本から少しずつ文章量を増やし、読む世界へつなげていきます。
多読の前に「読みの技術」を整える
もう少し文章量のある本へ進む前に、
「読むこと自体をもう少しスムーズにしたい」
という場合もあります。
7-day English
7-day Englishは、英語絵本とは違い、
多読の前に「読みの技術」を鍛える素読教材
です。
絵本から多読へ進む流れの中では、こうした道もあります。
7-day English とは|多読の前に「読みの技術」を鍛える素読教材
さらに文章量のある多読へ
初級リーダーに慣れてくると、
少しずつ、
絵より文章の比重が大きい本へ進めるようになります。
Oxford Bookworms Library
Oxford Bookworms Libraryは、7段階で選べる多読用リーダーです。
いきなり難しい原書へ飛ぶのではなく、
今読めるところから少しずつ文章量を増やしていけます。
Oxford Bookworms Library とは|7段階で選ぶ多読の定番シリーズ
その先には本格的な英文もある
さらに読む量が増えていくと、
本格的な英文学を読む段階へつながります。
The Book of Books
The Book of Booksは、のべ56万語の英文に触れる多読教材です。
英語絵本を始めたばかりの子がすぐ使うものではありません。
でも、
短い絵本から始まった「読む」が積み重なっていくと、
こんなところまでつながっている。
その先を見せてくれる教材です。
The Book of Books とは|のべ56万語、本格的な英文学で仕上げる多読教材
読む流れは一本道ではありません
ざっくり並べれば、
英語の音に触れる
↓
短い絵本
↓
自力読み
↓
初級リーダー
↓
少し長い物語
↓
多読
↓
児童書・英文学
という流れがあります。
でも、
これは一方通行ではありません。
長い本を読んだ翌日にBiscuitへ戻ってもいい。
Oxford Bookwormsを読みながらFrog and Toadを読み返してもいい。
簡単な本は、いつでも読めます。
今どのあたりなのか迷ったら
「この流れのどのあたり?」
と思ったときはこちらです。
英語リーディングレベル診断|Bookworms・ORT・パルキッズ教材、いまどのレベル?
英語絵本・多読教材を一覧で見たい方へ
個別シリーズを横断して探したい方はこちらです。
「今、何を読めばいい?」から探したい方へ
今の読み方やレベルから本を選びたい方は、こちらへ。
子どもの英語絵本は何から読む?レベル別おすすめシリーズ・多読教材完全ガイド
「どうやって読めるようになる?」から考えたい方へ
暗唱・繰り返し、フォニックス、サイトワーズという読む入り口から整理したい方は、こちらへ。
子どもが英語を読めるようになるには?暗唱・フォニックス・サイトワーズ完全ガイド
最終的には「好きな本を自分で選ぶ」へ
ORTを何Levelまで読んだ。
サイトワーズを何語覚えた。
Oxford Bookwormsを何冊読んだ。
そういう数字は、本を選ぶ目安にはなります。
でも、
最終的にうれしいのは、
本棚を見て、
「これ読みたい」
と自分で本を選ぶこと。
英語だからと構えず、
面白ければ読む。
続きを探す。
好きな作家やシリーズを見つける。
英語が、
「学ぶもの」だけではなく、
自分の世界を広げるためのことば
になっていきます。
まとめ|「何て読む?」から「続きが読みたい」へ
英語の読解力は、
突然できあがるものではありません。
短い本を読む。
知っている言葉が増える。
同じ表現にまた出会う。
少し長い本を読む。
お話の続きが気になる。
そんな時間が積み重なって、
最初は、
「この単語、何て読む?」
だったものが、
いつか、
「この続き、どうなるんだろう?」
に変わっていきます。
だから、次のレベルを急がなくても大丈夫。
今日読みたい本があった。
親子で一緒にページをめくった。
それで十分です。


