Frog and Toadとは?英語絵本4冊の順番・レベル・年齢・読みやすさ完全ガイド

英語絵本を少しずつ読めるようになってくると、

「短い絵本の次に、何を読もう?」

という時期がきます。

一ページに一文だけの本なら読める。

でも、文字ばかりの児童書はまだ長い。

そんな間に置きやすいのが、

Frog and Toad

です。

日本では、

「がまくんとかえるくん」

として知っている方も多いシリーズです。

Frogとかえるくん。

Toadががまくん。

二人は親友です。

お手紙を書いたり。

一緒に泳いだり。

庭を作ったり。

クッキーを食べたり。

何かものすごい大冒険をするわけではありません。

でも、

この二人の日常が、妙におもしろい。

そして、ちょっとやさしい。

英語を読む練習のためだけでなく、

お話そのものを読みたくなる初級リーダー

です。


Frog and Toadとは?

Frog and Toadは、アメリカの絵本作家Arnold Lobel(アーノルド・ローベル)による児童書シリーズです。

I Can Read!公式では、FrogとToadの友情を描いたLevel 2のリーダーとして紹介されています。

オリジナルのシリーズは4冊。

それぞれの本に5つの短いお話が入っています。公式も、4冊それぞれが5つの短い物語から成るシリーズとして紹介しています。

つまり全部合わせると、

4冊・20話。

ひとつのお話がそれほど長くないので、

「今日は一話だけ」

という読み方もしやすいです。


Frog and Toadは全部で4冊

クラシックなFrog and Toadシリーズは、この4冊です。

Frog and Toad Are Friends

Frog and Toad Together

Frog and Toad All Year

Days with Frog and Toad

現在は、この4冊をまとめたFrog and Toad: A Complete Reading Collectionも公式に販売されています。全4冊ともI Can Read Level 2です。


どの順番で読む?

基本的には出版順で、

1. Frog and Toad Are Friends

2. Frog and Toad Together

3. Frog and Toad All Year

4. Days with Frog and Toad

と読めば分かりやすいです。

ただし、

必ずこの順番で読まなければ分からないシリーズではありません。

一話完結型なので、

好きな本から読んでも大丈夫。

図書館にあった本。

表紙が気に入った本。

知っているお話。

そこから入っても楽しめます。


1冊目|Frog and Toad Are Friends

最初の一冊は、

Frog and Toad Are Friends

です。

FrogとToadの友情を描いた5つのお話が入っています。

I Can Read!公式では、手紙を書く話、泳ぎに行く話、なくしたボタンを探す話などを通して、二人がいつもお互いのそばにいる物語として紹介されています。

そしてこの本は、

Caldecott Honor Book

にも選ばれています。

初めてFrog and Toadを読むなら、まずここからが分かりやすいです。


2冊目|Frog and Toad Together

2冊目は、

Frog and Toad Together

です。

庭を作ったり。

勇気について考えたり。

クッキーを食べたり。

また二人らしいお話が続きます。

公式でも、FrogとToadが何でも一緒にする親友として紹介されています。

Frog and Toadの中でも、

「あ、この話知ってる」

というものが見つかりやすい一冊です。


3冊目|Frog and Toad All Year

3冊目は、

Frog and Toad All Year

です。

タイトル通り、

冬。

春。

夏。

秋。

季節の中で二人が過ごします。

雪の日にそりに乗ったり。

暑い日にアイスクリームを食べたり。

季節感のあるお話を楽しめます。公式のTeacher’s Guideでも、冬から秋まで二人が一緒に過ごす物語として紹介されています。


4冊目|Days with Frog and Toad

4冊目は、

Days with Frog and Toad

です。

たこを飛ばしたり。

Toadの誕生日を祝ったり。

少し怖い話を聞いたり。

二人の日常が続きます。公式でも、kite flying、birthday、scary storyなどのお話が入ると紹介されています。

4冊読んでも、

「もうこの二人終わり?」

と思うくらい、親しみが出てきます。


Frog and Toadの英語レベルは?

Frog and Toadは、I Can Read! Level 2です。

I Can Read!公式ではLevel 2を、

High-interest stories for developing readers

と位置づけています。

つまり、

読み始めたばかりではない。

一人でも少し読める。

でも、まだ助けがあると安心。

そんな段階です。

My First I Can Read!のBiscuitよりは、かなり文章量があります。


I Can Read! Level 2ってどのくらい?

I Can Read!のレベルは、

My First
Level 1
Level 2
Level 3
Level 4

と進みます。

Frog and ToadのLevel 2は、

「短い一文を初めて読む」より少し先。

文章が何行か続きます。

会話も多い。

ひとつのお話を最後まで追います。

ですから、

BiscuitのようなMy Firstを読んで、

短い初級リーダーにも慣れてきた。

そのあとに置きやすい本です。


Frog and Toadは何歳から?

ここも、年齢だけでは決めなくていいです。

I Can Read!のLevel 2は、公式上「developing readers」の段階。

日本のおうち英語では、

短い英文をある程度読めるようになってきた頃

が目安になります。

幼児でも読める子はいる。

小学生から読んでももちろんいい。

むしろ、

内容そのものは幼すぎません。

FrogとToadの会話には、

大人が読んでも、

「分かる(笑)」

となるところがあります。

だから、英語を読む力さえ合えば、小学生でも十分楽しめます。


Frog and Toadは「初級絵本」より文章が長い

ここは購入前に知っておきたいです。

表紙を見ると、

かわいい。

文字も大きそう。

簡単そう。

と思います。

でも、

一ページ一文の超初級リーダーではありません。

会話が続くページもあります。

ひとつのお話を数ページにわたって読みます。

だから、

「英語絵本を初めて自分で読む一冊」

としては、少し難しい子もいます。

そんな場合は、

Biscuit。

Sight Word Readers。

ORTの初期レベル。

など、もっと短い本からでも大丈夫です。


でも「一話が短い」のがちょうどいい

Frog and Toadは、一冊丸ごとひとつの長いお話ではありません。

一冊5話。

だから、

「今日は一話だけ」

ができます。

チャプターブックに進む前って、

ここが大事なんですよね。

一冊全部読むのは長い。

でも数ページなら読める。

Frog and Toadは、

「少し長い話を最後まで読む」練習

に使いやすいです。


会話が多いから読みやすい

Frog and Toadのお話では、二人の会話がたくさん出てきます。

長い説明文が延々と続くのではなく、

Frogが言う。

Toadが答える。

またFrogが言う。

という流れ。

だから、

文章量が増えても、

場面を追いやすい。

誰が何を言っているかも絵から分かります。

これは、短い絵本から少し長い読み物へ移るときに助かります。


絵が多いから、まだ絵に助けてもらえる

Frog and Toadは、

文章だけの児童書ではありません。

イラストがしっかりあります。

知らない単語があっても、

絵を見る。

二人の表情を見る。

前後のお話を見る。

そこから意味を想像できます。

絵に助けてもらいながら文章を読む。

この段階を飛ばさなくてもいいんです。


お話がおもしろいから続きを読みたくなる

Frog and Toadの一番いいところは、

私はやっぱりここだと思います。

お話がおもしろい。

それも、

大事件が起きるおもしろさではありません。

Toadがちょっと頑固だったり。

Frogがうまく付き合ってくれたり。

二人とも妙に真面目だったり。

最後に、

「そうなるのね(笑)」

というところがあったり。

英語を読む練習だということを忘れて、

普通にお話を読みたくなる。

これ、かなり強いです。


FrogとToadの友情がいい

二人は性格が同じではありません。

Frogのほうがわりと前向き。

Toadは、

心配したり。

面倒くさがったり。

失敗したり。

ちょっと拗ねたり。

でもFrogはToadを急かしません。

二人でいろんなことをします。

I Can Read!公式も、このシリーズをfriendshipの力を祝う物語として紹介しています。

英語のレベルだけでなく、

こういう「好きなお話かどうか」も、本を選ぶときにはかなり大切だと思います。


Frog and Toadは多読に向いている?

向いています。

ただし、

ORTのように何十・何百冊と同じレベルが並ぶシリーズではありません。

クラシックなFrog and Toadは4冊。

だから、

Frog and Toadだけで大量多読する

というより、

初級リーダーをいろいろ読む中の、ひとつの柱。

と考えると使いやすいです。

Biscuit。

Acorn。

Step into Reading。

ORT。

そしてFrog and Toad。

いろいろ混ぜればいい。


音読にも向いている?

使いやすいです。

文章が極端に長くなく、

会話が多い。

だから、

一人で音読する。

親子で役を分ける。

Frog役とToad役で読む。

なんて使い方もできます。

でも、

毎回音読させなくても大丈夫。

黙読でもいい。

親が読んでもいい。

英語の本まで、

「今日は音読の日」

にしなくてもいいと思います。


親子で役を分けて読むのも楽しい

会話が多いので、

Frogは親。
Toadは子ども。

みたいに分けても読めます。

逆でもいい。

これなら、

一冊全部を子どもだけで読まなくていい。

会話部分だけ読むこともできます。

「一人で全部読めるようになってから楽しむ本」

ではないんです。


何度も読んで覚えてもいい?

もちろんです。

好きなお話は何度も読みます。

そうすると、

次のセリフを覚えることもあります。

それでもいい。

文字を全部一からデコードしているのか。

覚えている文章を言っているのか。

そこを毎回判定しなくて大丈夫。

知っている音と文字が重なっていく。

そういう途中の読み方もあります。


フォニックス教材なの?

Frog and Toadは、フォニックス専用教材ではありません。

Read Write Inc.のように、

音と文字の規則を順番に教える本ではない。

ここでは、

それまで身につけてきた読む力を使って、実際のお話を読む。

という位置づけです。

フォニックスで知らない単語を読む。

サイトワーズはすぐ認識する。

文脈から意味を考える。

絵を見る。

いろんな力を一緒に使います。


サイトワーズ教材なの?

これも専用ではありません。

でもLevel 2の読み物なので、

高頻度語は当然たくさん出てきます。

Scholastic Sight Word Readersなどで見慣れた言葉が、

今度はFrog and Toadのお話の中に出てくる。

この経験ができます。

サイトワーズは、

覚えることがゴールではなく、本を読むために使えるようになること

が大切。

Frog and Toadは、その「使う場所」にできます。


「読める」から「内容を楽しむ」へ

Frog and Toadくらいになると、

読む目的も少し変わります。

最初は、

この単語読めた。

この文読めた。

だった。

でも、

少しずつ、

「Toad、どうするんだろう?」

「次は何が起きる?」

になる。

文字を読むことより、

話の中身に頭を使えるようになる。

この変化が、

読解力

への大事なところだと思います。


Frog and Toadは読解力育成への橋になる

Frog and Toadは、

文章はまだ短め。

でも、

単語を読めば終了ではない。

二人のやりとりを追う。

気持ちを想像する。

話のオチを理解する。

一話全体を読む。

ここから、

英語で物語を理解する世界へ入れます。


Biscuitとの違い

前の記事のBiscuitは、

My First I Can Read!

が中心でした。

親子で一緒に読むshared readingの入口です。

Frog and Toadは、

Level 2。

もう少し一人で読める子向けです。

ざっくりすると、

Biscuit

I Can Read Level 1

Frog and Toad

と文章量が増えていきます。

ただし、必ずこの順番にする必要はありません。


Acornとの違い

Acornもbeginning readers向けでした。

ただ、

Acornはフルカラーで、もっと現代的なearly readerシリーズ。

Frog and Toadは、

文章の比重が少し大きく、

一話をきちんと追って読むクラシックなI Can Read作品。

という違いがあります。

Acornを読んでからFrog and Toadでもいいし、

逆でも大丈夫。

子どもの好みで選べます。


Step into Readingならどの辺?

完全に同じ基準ではないので、

「Frog and Toad=Step○」

とは言えません。

出版社もレベル体系も違います。

ただ、

どちらも初級リーダーから少し長い自力読みへ進むための本。

という意味では、同じ本棚に置けます。

レベル表示を無理に換算するより、

実際に数ページ見て、

今、気持ちよく読めそうか

で選ぶほうがいいと思います。


ORTの次にFrog and Toadはあり?

もちろんありです。

ORTで、

短い英文。

少し長いストーリー。

同じ登場人物のお話。

に慣れてきた。

そのあとFrog and Toadへ行くのは自然です。

ただしORTには非常に幅広いLevelがあるので、

「ORTを全部終えてから」

ではありません。

Frog and Toadと同じ頃に読めそうなORTと並行しても構いません。


Frog and Toadの次は何を読む?

ここからが楽しくなります。

Frog and Toadを楽しめるようになったら、

Acorn

Branches

Step into Readingの上位Step

I Can Read!のほかのLevel 2〜3

などへ広げられます。

そしてその先には、

early chapter books。

児童書。

があります。

この頃になると、

「英語教材を探す」

というより、

好きな英語の本を探す

に近づいてきます。


4冊まとめて買える?

はい。

現在I Can Read!公式には、

Frog and Toad: A Complete Reading Collection

があります。

クラシックな4冊をまとめたボックスセットで、全冊Level 2です。

初めて買うなら、

一冊試してみる。

気に入ったら4冊セット。

でもいいと思います。

子どもが好きか分からない段階で、いきなり全部そろえなくても大丈夫です。


4冊全部を1冊にまとめた版もある

現在公式には、

Frog and Toad: 4 Classic Stories of Friendship

という、クラシックなFrog and Toad作品をまとめた商品も掲載されています。

Frog and Toadは長く読まれている作品なので、

単冊。

ボックス。

まとめ版。

音声付き版。

など商品形態が複数あります。

購入するときは、

「どのお話が入っているか」

を確認しておくと安心です。


音声付き版もある?

少なくとも公式には、Frog and Toad作品のBook and CD版も掲載されています。

たとえば、

Frog and Toad Are Friends Book and CD

Frog and Toad Together Book and CD

があります。

ただし、販売状況は商品・地域によって変わる可能性があります。

日本で購入するときは、

現行在庫と商品仕様を確認してください。


日本語版を先に読んでいてもいい?

もちろんです。

むしろ、

「この話知ってる!」

が英語を読む助けになることもあります。

日本語版を知っているから、

意味が分かってしまう。

それでは英語の勉強にならない。

なんて心配しなくて大丈夫。

内容を知っていれば、

英語の文字や表現へ頭を使う余裕ができます。

知っているお話を英語でも読む。

これも立派なおうち英語です。


日本語訳と比べながら読んでもいい?

これも、目的次第です。

毎文、

英語。

日本語。

英語。

日本語。

と訳しながら読む必要はありません。

でも、

「あの日本語版のこの場面だ」

と楽しむのは全然いい。

英語絵本を、

「日本語を見たら負け」

みたいな競技にしなくて大丈夫です(笑)。


Frog and Toadがおすすめなのはこんな家庭

たとえば、

  • 短い初級絵本を少し読めるようになった
  • もう少し長いお話へ進みたい
  • チャプターブックはまだ長い
  • 会話の多い本が好き
  • お話そのものを楽しめるリーダーを探している
  • I Can Read! Level 2くらいを探している
  • 多読用のクラシック作品を入れたい
  • 日本語の「がまくんとかえるくん」が好き

という家庭には、とても使いやすいと思います。

逆に、

まだ一文を読むのも大変。

という段階なら、

もう少し短い本から始めても大丈夫です。


「読めるレベル」より「読みたい本」

Frog and ToadはLevel 2です。

でも、

Level 2だから読まなきゃ。

ということではありません。

レベルがぴったりでも、

子どもがこの絵を好きじゃないこともある。

Toadの雰囲気が好きで、

ちょっと難しくても読みたがることもある。

本って、そういうものです。

レベルは本を探すための案内板。

どの本を好きになるかは、

子どもが決めればいい。


英語絵本のゴールは「レベルを上げる」ことではない

ORT。

Sight Word Readers。

Biscuit。

Acorn。

Frog and Toad。

いろいろ並べていくと、

どうしても、

「次はどれ?」

「どこまで行った?」

が気になります。

でも、

本を読む目的は、

もっと上のレベルの本へ行くことだけではありません。

Frog and Toadの一話を読んで、

笑った。

Toad、またやってる(笑)。

と思った。

次の話も読みたい。

それが一番いいところです。


まとめ|Frog and Toadは「読める」から「お話を楽しむ」へ進む4冊

Frog and Toadは、

Arnold Lobelによる4冊のクラシックな英語リーダーシリーズです。

それぞれ5話。

全部で20の短いお話。

I Can Read!ではLevel 2に位置づけられています。

一文だけの初級絵本より少し長い。

でも、

本格的なチャプターブックほど長くない。

その間にあります。

そして、この頃から少しずつ、

「この単語、読めた」

より、

「このお話、おもしろい」

が主役になっていきます。

英語を読めるようになることは、

レベルを上げるためではありません。

面白い本を、

もっとたくさん読めるようになるため。

Frog and Toadは、

その世界へ進むときに置きやすい4冊だと思います。