Biscuit英語絵本とは?I Can Readのレベル・サイトワーズ・フォニックスまで完全ガイド

英語絵本を探していると、

小さな黄色い子犬が表紙にいる本を見かけることがあります。

名前は、

Biscuit(ビスケット)

HarperCollinsのI Can Read!シリーズで長く親しまれているキャラクターです。

Biscuitのお話は、

文章が短い。

同じ言葉が繰り返し出てくる。

絵が分かりやすい。

そして何より、

子犬の日常のお話なので入りやすい。

「英語絵本を自分でも少し読んでみたい」

という時期に使いやすいシリーズです。

さらにBiscuitには、

My First I Can Read!

だけでなく、

12-Book Phonics Fun!

というフォニックス用のミニブックセットもあります。

だからBiscuitは、

読み聞かせ
サイトワーズ
フォニックス
自力読み

いろいろな方向から使えるシリーズなんです。


Biscuitとは?

Biscuitは、Alyssa Satin Capucilli作、Pat Schories絵による英語絵本シリーズです。公式I Can Read!では、小さな黄色い子犬Biscuitを主人公とするシリーズとして紹介されています。

Biscuitは、

散歩したり。

学校へ行ったり。

赤ちゃんに会ったり。

友だちと遊んだり。

そんな、子どもにも分かりやすい日常のお話が中心です。

大事件が起こるというより、

身近な出来事を楽しむシリーズ。

だから、英語が全部分からなくても絵から想像しやすいです。


BiscuitはI Can Read!の何レベル?

Biscuitの代表的な作品の多くは、

My First I Can Read!

に分類されています。

I Can Read!公式ではMy Firstを、

Shared Reading

の段階としています。

特徴は、

  • basic language
  • word repetition
  • whimsical illustrations

など。

これから読む子と一緒に楽しむ、I Can Read!の最初の入口です。

つまり、

「全部一人で読める子向け」

ではありません。

親と一緒に読むところから始めていい本。

です。


My First I Can Read!ってどのくらい?

I Can Read!には複数のレベルがあります。

その中でMy Firstは一番最初。

まだ自力読みを始めたばかりの子が、

親と一緒に読みながら、

文章のリズム。

繰り返し。

よく出る単語。

に少しずつ慣れていく段階です。

Biscuitの代表作『Biscuit』も、公式ではshared readingに向いたMy First I Can Readとして紹介されています。

だから、

「読めるようになってから買う本」

ではなく、

読めるようになる途中で使える本

と考えると分かりやすいです。


Biscuitは何歳から?

公式の商品紹介では、BiscuitのPhonics Funセットは家庭やPreschool、Kindergartenで使う本として案内されています。

ただ、日本のおうち英語なら、

やっぱり年齢だけで決めなくていいです。

幼児でも、

英語絵本をよく聞いていて、

文字にも興味があるなら楽しめる。

小学生でも、

これから英語の自力読みを始めるなら使いやすい。

Biscuitは、

年齢より「短い英文をこれから読んでみたい時期」

に置くと分かりやすいと思います。


Biscuitが読みやすい理由① 基本的な英語が多い

BiscuitのMy First I Can Read作品では、公式が

basic language

を特徴として挙げています。

難しい説明文が長く続く本ではありません。

日常で使う短い表現が中心。

だから、

英語を聞いてきた子なら、

「あ、この言い方知ってる」

となる部分が出てきやすいです。

耳で知っている英語と、

目の前の文字がつながる。

初級リーダーでは、この経験がかなり大事です。


Biscuitが読みやすい理由② 繰り返しが多い

Biscuitシリーズの特徴として、公式でもword repetitionが挙げられています。

同じ単語。

似た文章。

同じ言い回し。

が何度も出てきます。

一度目は親が読む。

次は一緒に読む。

また出てきたら、

子どもが知っているところだけ言う。

そんなことが自然に起きやすい構成です。


Biscuitが読みやすい理由③ 絵から意味が分かりやすい

初級英語絵本では、

文字だけで全部理解しようとしなくて大丈夫です。

Biscuitは、絵を見れば、

走っている。

寝ている。

遊んでいる。

困っている。

という状況が分かりやすい。

だから、

知らない単語があっても、

絵+知っている言葉+お話の流れ

から意味を考えられます。

それも立派な読書です。


Biscuitとサイトワーズ

BiscuitのMy First I Can Read作品には、

sight words

が意識的に使われています。

たとえば公式の『Biscuit and the Baby』では、

basic language、word repetition、sight words、illustrations

を使って読み始めの子向けに作られていると説明されています。

『Biscuit Goes to School』なども同様です。

つまりBiscuitは、

サイトワーズをカードで覚える教材ではなく、

実際のお話の中でサイトワーズに何度も出会える本。

です。


Scholastic Sight Word Readersとの違い

Scholastic Sight Word Readersは、

サイトワーズ50語

という目的がかなりはっきりしていました。

Biscuitは、

サイトワーズ専用教材ではありません。

主役は、

Biscuitのお話。

その中に、

基本語彙。

繰り返し。

サイトワーズ。

が入っています。

だから、

Sight Word Readersで単語にたくさん触れる。

そのあとBiscuitで、

その単語が本当のお話の中に出てくる

という使い方もできます。


Biscuitにはフォニックス専用セットもある

そしてBiscuitには、

Biscuit 12-Book Phonics Fun!

があります。

12冊の小さなBiscuitストーリーが入ったフォニックスセットです。

HarperCollinsはPhonics Box SetsとしてもBiscuitを展開しています。

つまり、

普通のBiscuit絵本とは別に、

フォニックスを意識して読むためのBiscuit

があるんです。


12-Book Phonics Fun!とは?

公式では、

12冊のsimple and fun Biscuit storybooks

として案内されています。

家庭やPreschool、Kindergartenで使える初級フォニックスセットです。

一冊ずつが小さなミニブックなので、

長い一冊を読むより、

「今日はこれ」

と手に取りやすい。

好きなBiscuitで、

フォニックスの音にも触れられる。

そんなセットです。


MORE 12-Book Phonics Fun!もある

さらに、

Biscuit: MORE 12-Book Phonics Fun!

もあります。

こちらも12冊セットです。

HarperCollins公式では、各ミニストーリーが新しいphonics soundを扱い、beginning readersの読みを支えるセットとして紹介しています。

Biscuitが気に入ったら、

フォニックス用だけでもかなり冊数を増やせます。


I Can Read Phonicsという本もある

さらに現在は、

I Can Read Phonics

として、Biscuit単独のフォニックス本もあります。

たとえば『Biscuit’s Day in the Woods』は、公式でI Can Read Phonics 3として、複雑な母音音を扱う読み始め向けストーリーとされています。

つまりBiscuitには、

普通のMy First I Can Read。

Phonics box set。

I Can Read Phonics。

と、複数の入り口があります。

ここ、購入するときは少し注意が必要です。


普通のBiscuitとPhonics版、どっちを買う?

目的で考えると分かりやすいです。

Biscuitのお話を楽しみたい

→ My First I Can Read。

Biscuitを使ってフォニックスにも触れたい

→ 12-Book Phonics Fun!など。

です。

最初から、

「フォニックス教材として使わなきゃ」

と考えなくてもいいと思います。

まず一冊普通のBiscuitを読んで、

子どもが好きそうなら、

Phonics Funへ広げる。

それでも十分です。


Biscuitはフォニックス代表教材?

私は、代表にはしません。

読む力のフォニックス代表は、

Read Write Inc. Phonics

のような体系的プログラムのほうが分かりやすいです。

Biscuitは、

フォニックスを使える絵本シリーズ。

こちら。

体系そのものを学ぶというより、

好きなキャラクターの本の中でフォニックスを使う。

そこに強みがあります。


サイトワーズ代表でもない?

これも同じです。

サイトワーズ代表は、

Scholastic Sight Word Readers

が分かりやすい。

Biscuitは、

サイトワーズが自然に入っている初級リーダー。

です。

だからBiscuitは、

暗唱。

フォニックス。

サイトワーズ。

どれか一つの代表ではなく、

読むためのいろいろな力を実際の本で使う場所

として置くときれいです。


親が読み聞かせてもいい?

むしろMy First I Can Readは、公式でshared readingの段階です。

だから、

最初は親が読む。

一緒に読む。

子どもが知っているところだけ読む。

これで大丈夫です。

「I Can Readって書いてあるから、子どもが一人で読まなきゃ」

ではありません(笑)。

シリーズ名にプレッシャーをかけられなくて大丈夫です。


覚えて読んでいても大丈夫?

Biscuitは繰り返しが多いので、

何度も読めば文章を覚えることがあります。

それでもいいと思います。

最初は、

耳で覚えた文。

絵から予想した文。

文字を少し読んだ文。

いろいろ混ざっています。

「今、本当に文字だけで読んだ?」

と毎回確認しなくても大丈夫です。

覚えている音と文字が少しずつつながっていく時期があります。


音声付きのBiscuitもある?

商品によってはあります。

たとえば公式には『Biscuit Finds a Friend』のBook and CD版があり、word-for-word narration、音楽・効果音、ページめくり合図のある/ない音源が収録された商品が案内されています。

『Biscuit』にもBook and CD版があります。

ただし、

すべてのBiscuit本に音声が付いているわけではありません。

購入時には商品仕様を確認してください。

ここはアップ直前の再点検でも確認しましょう。


Biscuitは何冊ある?

ここは「○冊」と固定しないほうが安全です。

Biscuitは長く続いているシリーズで、

単独作品。

コレクション。

Phonicsセット。

季節本。

Level 1作品。

など、かなり多く展開されています。

I Can Read!公式にもBiscuit専用のキャラクターページがあり、多数の作品が掲載されています。

ですから記事では、

たくさんのタイトルがある長寿シリーズ

くらいにしておけば十分です。


My FirstだけじゃなくLevel 1もある

BiscuitはMy First I Can Read!が中心ですが、現在はLevel One I Can Readに位置づけられる作品もあります。

たとえば『Biscuit and Friends Visit the Community Garden』は、公式でBiscuit初のLevel One I Can Read作品として紹介されています。

つまり、

Biscuitが好きなら、

My Firstから、その先へ少し進むこともできる。

同じキャラクターのままレベルアップできるのは使いやすいですね。


Biscuit’s My First I Can Read Book Collection

一冊ずつ買う以外に、

Biscuit’s My First I Can Read Book Collection

もあります。

公式では、Biscuitを通してindependent readingの楽しさへつなげるコレクションとして紹介されています。

また、複数のお話をまとめた『Biscuit’s Neighborhood』などのコレクションもあります。

「気に入ったから何冊かまとめて読みたい」

となったら、こういう商品もあります。


BiscuitとORTの違い

ORT

→ レベルが細かく分かれ、同じ家族の長いシリーズを段階的に読む。

Biscuit

→ I Can Read!のレベル体系の中で、好きな子犬の話を読む。

です。

ORTは、

「今どのレベル?」

で進めやすい。

Biscuitは、

「Biscuitの次の話読みたい」

で進みやすい。

どちらも同じキャラクターに何度も会えるという意味では、似た良さがあります。


BiscuitとAcornの違い

Acornは、

もう少し自力読みが進んだbeginning reader

向けでした。

BiscuitのMy Firstは、

もっと手前。

親と一緒に読むshared readingの段階です。

だから大まかには、

My First Biscuit

初級自力読み

Acorn

と置けます。

ただし、BiscuitにもLevel 1があるので、完全に一直線ではありません。


Biscuitは多読に向いている?

使いやすいと思います。

理由は、

同じキャラクター。

短い文章。

繰り返し。

日常的なテーマ。

タイトルが多い。

だから。

「またBiscuit」

という安心感で次へ行けます。

多読というと、

何冊読んだ?

となりがちですが、

好きなBiscuitを何度も読んでもいい。

それも十分です。


子犬が好きなら、それだけでかなり強い

これは大きいです。

英語絵本を選ぶとき、

フォニックスがどう。

語数がどう。

レベルがどう。

もちろん大切です。

でも、

犬が好き。

これだけで読む子もいます。

Biscuitがかわいい。

次のお話も見たい。

それなら、それが一番の理由でいい。

英語を読むためにBiscuitを好きになるのではなく、

Biscuitが好きだから英語を読む。

この順番のほうが自然です。


おうち英語なら、どう使う?

① まずMy Firstを一冊

子どもがBiscuitを好きか確認。

② 最初は一緒に読む

全部自力で読ませない。

③ 同じ本を何度でも読む

繰り返しを味方にする。

④ 知っている部分だけ読んだらそのまま

テストしない。

⑤ Biscuitが好きならPhonics Funや別タイトルへ

キャラクターへの興味を使う。

これくらいでいいと思います。


Biscuitがおすすめなのはこんな家庭

たとえば、

  • 英語絵本の自力読みをこれから始めたい
  • 親子で一緒に読める初級リーダーを探している
  • サイトワーズを物語の中で見たい
  • フォニックス絵本にも広げたい
  • 繰り返し表現のある本が好き
  • 犬や動物が好き
  • 同じキャラクターを続けて読みたい

という家庭には使いやすいシリーズです。

一方、

しっかり体系的にフォニックスを学びたいなら、

Read Write Inc.のような別教材のほうが目的は明確です。


購入するときは商品名をよく確認

Biscuitは商品種類が多いです。

My First I Can Read

Level 1

12-Book Phonics Fun

MORE 12-Book Phonics Fun

I Can Read Phonics

Collection

Book and CD

などがあります。

同じBiscuitでも役割が違います。

日本では輸入版が多いので、

タイトルだけでなく、

どのシリーズの商品なのか

まで見たほうが安心です。


まとめ|Biscuitは、親子読みから自力読みへ進みやすい初級英語絵本

Biscuitは、

I Can Read!のMy Firstレベルを中心とした、読み始めの子ども向け英語絵本シリーズです。

基本的な英語。

繰り返し。

サイトワーズ。

分かりやすい絵。

そこから、

少しずつ英語の文字に親しんでいけます。

そして、

Biscuitが好きなら、

Phonics Fun。

Level 1。

別のお話。

へ広げることもできます。

最初から一人で読めなくても大丈夫。

親が読んだ。

一緒に読んだ。

知っているところだけ言った。

また同じ本を持ってきた。

そんな時間を重ねながら、

少しずつ、

「英語の本を読む」

が当たり前になっていけば十分です。