英検Jr. GOLDまで進んだあと、
「次は英検5級でいい?」
「何から始めればいい?」
「英検Jr.の勉強を続けるべき?それとも5級対策に切り替える?」
と迷うことがあります。
英検協会は、GOLDで80%以上正解し、単語や文を読む学習もしている児童について、英検5級を次の選択肢として示しています。また、SILVERで80%以上正解し、文字学習に力を入れている場合も5級が選択肢になります。
ただし、GOLDと5級では問題形式が違います。
GOLDはリスニングを中心に、基本的な語句や短い文を読む問題も含むテストです。一方、英検5級の一次試験はリーディング25分+リスニング約20分。5級では「聞ける」だけでなく、英語を文字で読んで問題を解く力が必要になります。
そこで、英検Jr.から5級へ進むなら、次の順番で対策すると無駄がありません。
① 5級過去問を1回解く
→ ② 読めない単語を洗い出す
→ ③ 5級語彙を補強する
→ ④ 文法・語順問題を練習する
→ ⑤ リーディングを繰り返す
→ ⑥ 過去問で仕上げる
→ ⑦ 英検5級を受験する
以下、ひとつずつ具体的に進めます。
STEP1|最初に英検5級の過去問を1回解く
最初にやることは、単語帳を買うことでも問題集を1ページ目から始めることでもありません。
5級の過去問を1回解きます。
英検公式サイトでは、現在、過去1年分・3回分の5級過去問、リスニング音源、解答が公開されています。
この最初の過去問では、点数を上げることが目的ではありません。
目的は、
「5級合格までに何が足りないのか」を見つけること
です。
最初の過去問でチェックするもの
解き終わったら、間違えた問題を次の4種類に分けます。
| 間違えた理由 | 次にやること |
|---|---|
| 単語が読めなかった・意味が分からなかった | 語彙対策 |
| 文の形が分からなかった | 文法対策 |
| 単語は分かるが英文を読めなかった | リーディング対策 |
| リスニングで聞き取れなかった | リスニング対策 |
ここで大切なのは、総合点だけを見ないことです。
たとえば30問中18問正解だったとしても、
- リスニングはほぼ正解
- リーディングの単語問題で大量失点
なら、これから重点的にやるべきなのはリスニングではありません。
語彙と文字です。
逆に文字問題はできるのにリスニングで落としているなら、対策は変わります。
最初の過去問は時間を測らなくてもいい
最初から本番時間を厳守する必要はありません。
まずは、
時間をかければ解けるのか
それとも、時間をかけても分からないのか
を見ます。
ここはかなり重要です。
時間をかければ解けるなら、知識より処理速度の問題かもしれません。
時間をかけても分からないなら、語彙や文法そのものを補う必要があります。
STEP2|「聞けば分かるけど、読めない単語」を洗い出す
英検Jr.から5級へ移るときに、最初に見つけたいのがこれです。
音なら知っている。
でも文字になると分からない。
たとえば音声で、
“library”
と聞けば分かるのに、
library
と書かれると読めない。
英検Jr.ではリスニングが中心なので、こうした語彙が残っていても不思議ではありません。GOLDでは文字問題もありますが、5級ではリーディングそのものが一次試験の一部になります。
やることはシンプルです
最初に解いた過去問から、
意味が分からなかった単語だけノートに書き出します。
たとえば、
| 英単語 | 意味 | もう一度 |
|---|---|---|
| library | 図書館 | □ |
| breakfast | 朝食 | □ |
| Thursday | 木曜日 | □ |
全部の単語を写す必要はありません。
知らなかったものだけです。
これだけで、自分専用の5級単語リストになります。
「読めない」と「知らない」を分ける
ここも分けておくと効率が上がります。
たとえば mother を見て分からなかったとします。
音声で “mother” と言えば分かるなら、
意味を知らないのではなく、文字と音がつながっていない
ということです。
一方、音で聞いても意味が分からないなら、
語彙そのものを知らない
ということ。
この2つは別です。
前者なら文字を見ながら音声を聞く練習。
後者なら意味も含めて覚える。
こうすると勉強量を必要以上に増やさずに済みます。
STEP3|英検5級の語彙を補強する
過去問で弱点が見えたら、5級語彙を補強します。
ここで初めて単語帳や5級用教材を使います。
おすすめのやり方は、
全部覚えてから問題演習
ではありません。
それだと、かなり時間がかかります。
1日の進め方
たとえば1日10~20語程度。
- 英単語を見る
- 音声を聞く
- 意味を確認する
- 翌日もう一度見る
- 分からなかった単語だけ残す
これを繰り返します。
すでに英検Jr.で身についている語彙なら、かなり速く進められる可能性があります。
大事なのは、
知っている単語に時間を使いすぎないこと。
単語は「書ける」必要がある?
5級一次試験対策として優先したいのは、
見て意味が分かること
です。
単語を何度も書いてスペルを完全暗記するより、
Sunday
を見た瞬間に「日曜日」と判断できるほうが、まずは得点につながります。
5級合格を目標にする記事なので、ここでは試験で必要な能力から逆算します。
STEP4|5級文法・語順問題を練習する
語彙と並行して始めたいのが基本的な文法です。
ただし、小学生の場合、
文法用語を完璧に覚えてから問題を解く必要はありません。
目的は文法博士になることではなく、5級問題を解けることです。
優先して確認したい基本事項
まずは、
- be動詞
- 一般動詞
- 疑問文
- 否定文
- 疑問詞
- can
- 代名詞
- 複数形
- 現在進行形
- 命令文
など、5級レベルの基本的な英文に慣れます。
5級は英検協会が「中学初級程度」としている級です。
文法は「間違えた問題から覚える」
たとえば、
( ) you play tennis?
で間違えたとします。
そこで、
一般動詞の疑問文は Do ~ ?
と確認します。
そのあと、似た問題を2~3問解きます。
これでOKです。
最初から文法参考書を全部読むより、
問題 → 間違える → 必要な文法だけ確認 → 類題
のほうが5級対策としては効率的です。
語順問題は別に練習する
英語を聞けば意味が分かる子でも、語順問題で苦戦することがあります。
そこで、
you / do / soccer / like
を見たら、
Do you like soccer?
と並べられる練習をします。
ポイントは単語を日本語に訳してから並べることではなく、
英語のかたまりで覚えること。
たとえば、
Do you ~ ?
What do you ~ ?
I want to ~.
のような形です。
STEP5|「短い英文を読む」練習を毎日入れる
単語と文法がある程度分かってきたら、リーディングを増やします。
英検Jr.から5級へ進むときは、この工程を飛ばさないほうがいいです。
なぜなら、
単語が分かる=英文を読める
ではないからです。
1日5~10分で十分
たとえば、
Tom has a dog.The dog's name is Lucky.Tom walks with Lucky every morning.
くらいの短い英文を読みます。
そして、
- 誰の話?
- 何をしている?
- いつ?
を確認します。
長文を大量に読む必要はありません。
5級対策としてはまず、
短い英文を止まらず読めること
を優先します。
音読も使える
文字を見て読むことに慣れていない場合は、
音声を聞く
→ 文字を見ながら聞く
→ 自分で読む
の順でも構いません。
英検Jr.で培ったリスニングを、文字へ橋渡しできます。
STEP6|2回目の過去問で「対策が効いたか」を確認する
語彙・文法・リーディングを進めたら、別の回の過去問を解きます。
公式サイトには過去1年分・3回分がありますので、最初とは別の回を使えます。
ここでは、1回目と違って本番時間を意識します。
5級一次試験は、
リーディング25分
リスニング約20分
です。
2回目で見るポイント
点数だけでなく、
同じ種類の間違いが減ったか
を確認します。
たとえば、
1回目
語彙問題で8問間違い
↓
2回目
語彙問題で3問間違い
なら、語彙対策は効いています。
一方、
1回目
語順問題4問間違い
↓
2回目
語順問題4問間違い
なら、そこはまだ対策が必要です。
つまり、
過去問は試験ではなく診断ツールとして使う
ということです。
STEP7|最後は「間違えた問題」を中心に仕上げる
試験が近づいたら、新しい教材をどんどん増やす必要はありません。
むしろ、
これまで間違えた問題
をもう一度解きます。
仕上げ用に4つへ分類する
ノートや付箋で、
A:単語
B:文法
C:語順・リーディング
D:リスニング
に分けておくと便利です。
そして、
「まだ間違えるもの」だけ残していきます。
一度正解したから終わりではなく、数日後にもう一度解いて正解できれば、かなり定着しています。
本番前に1回は通しで解く
最後に一度、
- リーディング25分
- そのままリスニング
- 途中で休憩しない
という本番に近い形で解いておきます。
問題自体だけではなく、
約45分間、試験を続けること
にも慣れておくためです。英検公式では5級一次試験をリーディング25分、リスニング約20分と案内しています。
迷ったらこの順番だけやればOK
英検Jr. GOLD・SILVERから5級を目指すなら、最初から全部勉強し直す必要はありません。
まず、
① 公式過去問を1回解く
そこで、
② 読めない単語を拾う
次に、
③ 5級語彙を補う
同時に、
④ 間違えた文法・語順だけ対策する
そして、
⑤ 毎日少し英文を読む
ある程度進んだら、
⑥ 別の過去問を時間内に解く
最後に、
⑦ 間違えた問題だけ復習して受験
です。
これなら、「とりあえず5級の教材を全部やる」よりも、かなり無駄を減らせます。
今日から始めるなら、この3つだけ
この記事を読んだ日にやることは3つです。
1.英検公式の5級過去問を1回分用意する
公式サイトでは過去1年分・3回分とリスニング音源が公開されています。
2.ノートを1冊用意する
「単語・文法・リーディング・リスニング」の4項目に分けます。
3.過去問を解き、間違えた理由を分類する
ここまでやれば、
「英検Jr.の次、何をすればいいんだろう」
という状態から、
「うちは単語と語順をやればいい」
のように、次にすることが具体的になります。
英検Jr.から5級への移行で重要なのは、新しく全部覚え直すことではありません。
すでに身についている力を確認して、5級で不足している部分だけを埋める。
これが一番実践しやすい進め方です。
英検5級はリスニングで点を取れる?合格への攻略ポイント
英検5級では、リーディングとリスニングのCSEスコアがそれぞれ425点満点で、合計419点以上が一次試験の合格基準です。
つまり、リスニングは「おまけ」ではなく、合否を決める半分の技能です。
英検Jr.を経験していたり、おうち英語で普段から英語の音をよく聞いていたりするお子さんの場合、5級の過去問を解いてみると、リーディングよりリスニングのほうが得点源になることがあります。
もし最初の過去問で、
「リーディングはまだ間違いが多いけれど、リスニングはかなり取れている」
という結果なら、それは5級受験を考えるうえで大きな強みです。
ただし、英検のCSEスコアは単純な正答数では決まらないため、
「リスニングが満点ならリーディングは何点でも合格」といった計算はできません。
まず過去問で、
リーディング何問正解
リスニング何問正解
と分けて確認してみてください。
英検Jr.から5級へ進む場合、得意なリスニングを維持しながら、弱いリーディングだけ補強するという勉強の仕方ができます。
英検5級の次に読みたいページ
英検5級の試験内容を確認したい方、次の級まで見ておきたい方は、こちらも参考にしてください。
- 英検5級とは?レベル・出題形式・スピーキングテストを解説
- 英検4級とは?レベル・出題形式・5級との違いを解説
- 英検3級とは?レベル・出題形式・ライティングを解説
- 【無料】英検チェックシート・学習ツール一覧
- 英検公式サイト|試験日程・申込・最新情報
何級を受ける? まず試してみる? 試験前に確認したい?
英検を受ける前の「ちょっと確認したい」を、ひとつにまとめました。
📝 各級の無料予想問題
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