短い英語絵本なら、少しずつ自分で読める。
サイトワーズも、知っているものが増えてきた。
でも、
いきなりチャプターブックは、まだちょっと長い。
そんな時期にちょうどいいのが、
Scholastic Acorn(スカラスティック・エイコーン)
です。
Acornは、Scholasticが作っている読み始めの子ども向けのearly readerシリーズ。
公式では4〜7歳向け。
簡単な英文。
短いお話。
ページいっぱいのカラーイラスト。
そして、シリーズものとして何冊も読める。
「絵本は読める。でも長い児童書はまだ」
という間をつないでくれるシリーズです。
Scholastic Acornとは?
Acornは、Scholasticのearly reader lineです。
2018年にスタートしました。
Scholastic公式では、
- 対象:4〜7歳
- 読み始めの子ども向け
- シンプルで読みやすい文章
- カラフルなイラスト
- 読書への自信と流暢さを育てる
シリーズとして紹介されています。
名前のAcornは、「どんぐり」。
そこから少しずつ大きな木へ育つように、
読み始めた子が少しずつ読書の世界を広げていく
というイメージですね。
Acornはどんな本?
Acornの特徴はかなり分かりやすいです。
Scholastic公式では、
easy-to-read text
short-story format
full-color artwork
を大きな特徴として挙げています。
つまり、
文章は読みやすい。
お話は短い。
イラストはたっぷり。
です。
文字だけがびっしり並ぶ本ではありません。
だから、
「一冊の本を自分で読む」
という経験を作りながらも、まだ絵の助けをたくさん使えます。
Acornは何歳から?
Scholastic公式では、
4〜7歳
が一つの目安です。
ただし、日本のおうち英語では、
やっぱり年齢より読む力で考えたほうが分かりやすいです。
英語圏の6歳と、日本で英語を読み始めたばかりの6歳では、英語への接触量が違います。
ですから、
小学生でもAcornから始めていい。
逆に幼児でも、かなり英語を読めるなら楽しめることがあります。
目安は、
短い英文なら自分で読める。
でも長いチャプターブックはまだ大変。
このあたりです。
Acornのレベルは?
AcornはORTのように、
Level 1、2、3……
と細かく段階が分かれているシリーズではありません。
Scholasticのレベル案内では、すべてのAcorn booksがScholastic Reading Level Grade 1とされています。
つまり、
Acornというラインそのものが、
beginning reader向けのひとまとまりのレベル
なんです。
ここはORTやStep into Readingとはかなり違います。
「Grade 1」なら小学1年生向け?
ここも注意です。
Scholastic Reading LevelのGrade 1は、
日本の小学1年生向け、という意味ではありません。
英語の読みやすさを示す目安です。
英語圏の子どもの学年と、日本のおうち英語の進度はそのまま一致しません。
ですから、
「うちの子は3年生だからAcornは簡単すぎる」
とは限りません。
英語を自分で読む経験がまだ浅ければ、ちょうどいい場合があります。
Acornは「自力読み」を始めるための本
Acornの立ち位置は、
読み聞かせ中心の絵本
↓
自分で読む初級リーダー
↓
チャプターブック
の真ん中です。
Scholastic自身も、Acornをbeginning readers向けとし、読みの自信やfluencyを育てるシリーズと説明しています。
だから、
全部親に読んでもらう本から、
「ちょっと自分でも読んでみようかな」
へ移る時期に使いやすい。
文章は簡単だけど、「ちゃんとお話」になっている
ここ、Acornの好きなところです。
初級リーダーには、
読む練習を優先するあまり、
「これは文章練習かな?」
という本もあります。
Acornは、
短いけれど、ちゃんとキャラクターがいて、お話がある。
友情。
ペット。
魔法。
冒険。
ちょっと怖い話。
笑える話。
Scholasticも、Acornシリーズについて、子どもが興味を持ちやすいテーマと魅力的なキャラクターを特徴として紹介しています。
だから、
読む練習だから読む
より、
このキャラクターの次のお話が読みたい
へ行きやすいんです。
シリーズものなのが強い
Acornには、同じキャラクターが続けて登場するシリーズがたくさんあります。
一冊読んで、
そのキャラクターが好きになったら、
次も読む。
また次も読む。
これは自力読みを増やすときにかなり助かります。
新しい本を開くたびに、
世界観も登場人物も全部ゼロから理解しなくていい。
「知っている子たちの次のお話」
として入れます。
Acornにはどんなシリーズがある?
現在、Scholastic公式ではさまざまなAcornシリーズが紹介されています。
たとえば、
Dragon
Fairylight Friends
Princess Truly
Mister Shivers
など。
魔法が好き。
友情ものが好き。
ちょっと怖い話が好き。
かわいいキャラクターが好き。
子どもの好みで選べます。
Dragonシリーズ
Acornの中でも長く読まれているシリーズのひとつです。
Scholastic Parent Storeでも、A Friend for DragonなどがAcorn early readerとして扱われています。
Dragonは、
文章が読みやすく、
絵も多く、
同じキャラクターを続けて読める。
「Acornをまず一冊試してみたい」
というときに選びやすいシリーズです。
Mister Shiversは「ちょっと怖い」が好きな子に
Mister Shiversは、短い怖い話を集めたAcornシリーズです。
Scholastic公式では、
- easy-to-read text
- short-story format
- full-color artwork
を備えた、読み始めの子向けシリーズとして案内されています。
かわいい動物ものだけではなく、
ちょっとドキドキする本が好き
という子にも選択肢がある。
これ、けっこう大事です。
本を読む理由は、
「教育に良さそうだから」
じゃなくていいんです(笑)。
Fairylight Friends
Fairylight Friendsは、
妖精や魔法の世界が好きな子向け。
Scholastic公式でも、妖精学校に通う友だちが魔法の冒険をするbeginning readerシリーズとして紹介されています。
こういう、
好きな世界観がはっきりしているシリーズは、自分で読む本への移行に使いやすいです。
Princess Truly
Princess TrulyもAcornシリーズのひとつです。
公式のAcorn紹介では、Pre-K〜Grade 1程度で扱われるタイトルがあります。
「お姫さまもの」
だけではなく、
友情。
勇気。
自分らしさ。
などを扱う本もあります。
子どもの好きなテーマから選べるのがAcornの良さです。
AcornとSight Word Readersの違い
同じScholasticですが、役割は違います。
Sight Word Readers
→ 25冊で50の高頻度サイトワーズに触れる、もっと初期のリーダー。
Acorn
→ 読みやすい文章を使いながら、キャラクターとお話を自分で楽しむearly reader。
です。
ざっくり言えば、
Sight Word Readers
↓
Acorn
という流れはかなり自然です。
Sight Word Readersで、
知っている単語が増えた。
短い文を読むことに慣れた。
次に、
もう少し「本らしい本」を読んでみる。
そこでAcornが使えます。
Acornとフォニックスの関係
Acornは、フォニックス専用教材ではありません。
Read Write Inc.のように、
音と文字の規則を順番に学ぶ教材ではない。
でも、自力読みをする以上、
当然フォニックスの知識は役立ちます。
知らない単語が出たら、
音を手掛かりに読む。
知っているサイトワーズなら、すぐ読む。
絵から意味も考える。
実際の読書では、それら全部を使います。
Acornは、その「実際に読む」側の本です。
サイトワーズもたくさん出てくる?
はい。
beginning readers向けなので、
文章には高頻度語がたくさん出てきます。
Scholasticの2026年のbeginning readers解説でも、新しく一人読みを始める子向けの本には、簡単な語彙、分かりやすい筋、イラスト、そしてplenty of sight wordsがあることを特徴として挙げています。
つまり、
Sight Word Readersで出会った言葉を、
実際のお話の中でもまた見る
ことができます。
ここ、すごくいい流れです。
Acornは読み聞かせにも使える?
もちろん使えます。
自力読み向けだからといって、
親が読んではいけないわけではありません。
今日は疲れている。
このページだけ難しい。
続きを早く知りたい。
そんな日は、
親が読む。
交代で読む。
一緒に読む。
でもいい。
「自力読み用の本=絶対一人で読む本」
にすると、急に宿題になります。
全部読ませなくてもいい
一冊の中で、
今日は最初の短いお話だけ。
次の日に続きを読む。
でも構いません。
Acornはshort-story formatなので、こういう使い方もしやすいです。
「一冊読み切る」ことより、
また続きを読みたい
と思えるほうが大切です。
Acornは多読にも向いている?
かなり向いています。
理由は、
- 読みやすい
- 同じシリーズが続く
- 絵が多い
- 短い
- キャラクターものが豊富
だから。
一冊を読む負担がそれほど大きくなく、
「もう一冊」
へ行きやすい。
ただし、
冊数競争にしなくても大丈夫です。
同じ本を何度読んでもいい。
お気に入りシリーズだけでもいい。
Acornの次はBranches
ここがScholasticのすごく分かりやすいところです。
Acornの次には、
Branches
があります。
Scholastic公式では、
Acorn:4〜7歳のearly readers
Branches:5〜8歳のearly chapter books
と整理されています。
つまり、
Acorn
↓
Branches
という道が最初から作られています。
Branchesって何?
Branchesは、
leveled readerからchapter bookへ移る子
のためのシリーズです。
Scholastic公式では、すでに自分で読み始めた子が、レベル別リーダーからチャプターブックへ移行するためのearly chapter booksと説明しています。
Acornより文章量が増えます。
でも、
まだイラストがしっかりある。
展開も速い。
キャラクターシリーズも豊富。
だから、
いきなり文字だらけの児童書へ行かなくていい。
AcornとBranchesの違い
ざっくり整理すると、
| Acorn | Branches | |
|---|---|---|
| 公式対象 | 4〜7歳 | 5〜8歳 |
| 位置づけ | Early Readers | Early Chapter Books |
| Scholastic Reading Level | Grade 1 | Grade 2 |
| 文章 | 短め | 少し長い |
| イラスト | フルカラー中心 | 多くのイラストあり |
| 読書段階 | 読み始め | 自立読み〜チャプターへ |
Scholasticでは、Branchesの全作品をGrade 2 Reading Levelとし、Kindergarten〜Grade 3以上まで楽しめると案内しています。
だから、
Acornがスラスラ楽しめるようになったらBranchesを見る。
という流れが分かりやすいです。
Branchesには何がある?
Branchesにも人気シリーズがたくさんあります。
たとえば、
Owl Diaries
Dragon Masters
など。
Scholastic公式でもDragon MastersなどをBranchesシリーズとして展開しています。
ここまで来ると、
「英語を読む練習」
というより、
英語でシリーズ児童書を読む
世界へかなり近づきます。
AcornとStep into Readingの違い
前の記事のStep into Readingは、
Step 1〜5
というレベル制でした。
最初の読み始めから、チャプターブックへの入口まで、一つのブランド内で段階を上げていきます。
Acornは、
ライン全体がbeginning reader向け。
細かくレベルを上げるというより、
同じくらいの読みやすさの中で、
好きなシリーズをたくさん読む。
そして次はBranchesへ。
という仕組みです。
だから、
レベル数字で選びたいならStep into Reading。
キャラクターシリーズをたくさん読みながら次へ進みたいならAcorn。
そんな違いもあります。
AcornとORTの違い
ORTは、
レベルを細かく上げながら、
Biff・Chip・Kipperなどの物語を段階的に読むシリーズです。
Acornは、
一つのレベル帯の中に、
いろんなシリーズ・キャラクターがある。
という感じ。
ORTは、
「今どのLevel?」
が分かりやすい。
Acornは、
「今どのシリーズが好き?」
が強い。
どちらも多読には使いやすいですが、楽しみ方が少し違います。
Acornは何冊読めばBranchesへ行ける?
ここは冊数では決めなくていいです。
10冊読んだらBranches。
20冊ならOK。
というものではありません。
Acornを読んでいて、
文章がかなりラクになった。
もう少し長い話を読みたそう。
イラストが少なくても話を追えそう。
そんなときに、
Branchesを一冊試してみればいいですし、
難しければ、
またAcornに戻ればいいんです。
簡単な本に戻ってもいい
Branchesを読み始めたあとでも、
Acornを読んでいい。
むしろ、
好きなキャラクターなら何度でも戻っていい。
大人だって、
難しい本だけ読み続けるわけじゃありません。
読みやすい本を気楽に読む日があります。
子どもも同じです。
イラストが多いのは「簡単すぎる」?
全然そんなことはありません。
イラストは、
文章の意味を理解する助けになります。
知らない単語があっても、
絵を見る。
ストーリーの流れを見る。
知っている単語を見る。
それらを組み合わせて意味を考える。
これも読書です。
文章だけで理解できるようになるのは、その先。
絵の助けを使える時期には、どんどん使っていい。
Acornの先に「読解力」が見えてくる
Sight Word Readersでは、
単語を見てすぐ分かる。
フォニックスでは、
文字から音を出す。
ORTなどでは、
短い本を読む。
Acornあたりまで来ると、
少しずつ、
「どう発音する?」だけではなく、「何のお話?」
の比重が大きくなってきます。
これが、今後作る「読解力」シリーズにつながります。
読む技術を使って、
内容を楽しむ。
その世界への入り口です。
日本のおうち英語なら、どう使う?
① 一冊試す
いきなりセットを大量購入しない。
② 好きなシリーズを探す
レベルより、まず興味。
③ 親子で読む
全部自力で読ませなくていい。
④ 気に入ったら同じシリーズを増やす
新しい世界観を毎回作らなくて済む。
⑤ 少し物足りなくなったらBranchesを試す
これくらいです。
購入するときの注意点
Acornは一冊ごとのシリーズです。
「Acorn」という教材セットが一つあるわけではありません。
ですから購入するときは、
Acorn表記があるか
どのシリーズか
第何巻か
を確認してください。
セット商品もありますが、Scholastic公式ストアには複数冊コレクションもあり、内容は商品によって異なります。
日本では輸入本になるため、在庫や価格も販売店によって変わります。
Acornがおすすめなのはこんな家庭
たとえば、
- 短い英文を少し自分で読める
- Sight Word Readersの次を探している
- 絵がたくさんある本が好き
- 同じキャラクターシリーズを続けて読みたい
- チャプターブックはまだ少し難しい
- 多読用の読みやすい本を増やしたい
- 将来Branchesや児童書へ進みたい
という家庭には、かなり使いやすいシリーズです。
一方、
まだ英語を自分で読むことに興味がないなら、
急いでAcornへ進まなくても大丈夫。
読み聞かせの本を楽しむ時期が長くてもいいと思います。
Scholasticは「その先」が見えるのがいい
Sight Word Readersを読んで、
次にAcorn。
Acornを読んで、
次にBranches。
Branchesから、
もっと長い児童書へ。
Scholasticは、この流れを作りやすいです。
親としても、
「次、何買えばいいの?」
で毎回迷子になりにくい(笑)。
でも、
順番通りに全部読む必要はありません。
その子が好きなところを使えばいい。
まとめ|Acornは「絵本」と「チャプターブック」の間をつなぐ初級リーダー
Scholastic Acornは、
4〜7歳を目安とした、読み始めの子向けearly readerシリーズです。
読みやすい文章。
短いお話。
フルカラーのイラスト。
そして、続けて読みたくなるキャラクターシリーズ。
Sight Word Readersより、
もう少し「本」らしくなる。
でもBranchesほど長くない。
そのちょうど間にあります。
読めた冊数。
次のレベル。
何歳でBranchesへ行ったか。
そこを急がなくても大丈夫です。
お気に入りのキャラクターを見つけた。
次の巻も読みたいと思った。
一人で読んだり、親と一緒に読んだりした。
そんな時間を重ねながら、
いつの間にか、
英語を読むことそのものが普通になっていく。
Acornは、その時期に置きやすい本だと思います。


